のんびりルーム~軽度知的障害の私~

20歳で知的障害が判明した私のおはなし。

自分に自信をもつということ。

自分に自信がない。

自己肯定感が低い。

 

子どもの頃からずっとそうだった。

 

 

自分には何も取り柄なんてない。

そう、思っていた。

 

 

 

最近良く、まわりから言われること。

「なぎさんは強いね。つらい事から逃げない」

 

 

けど、自分ではそう思わない。

むしろ、自分は弱い人間だと思っていた。

 

だけど。

今日のカウンセリングでそのことを話すと、心理士さんからこう、言われた。

 

「なぎさんの"強さ"っていうのは、ブレない強さではないのよ。むしろすごく気持ちが揺れるの。揺れて揺れて、でも、最後は逃げないで困難に立ち向かう。なぎさんは、そういう強さをもっているのよ」

 

そう言われて嬉しかったけど、やっぱり自分ではしっくりこなかった。

 

正直にそう言うと、心理士さんは続けてこう言った。

 

「いままで自分がしてきた経験を、誰かの役に立てたい。自分のようなつらい思いを、他のひとにはして欲しくない。だからこそ、自分にしか出来ないことがある。そう思ってるなぎさん、私はとっても素敵だと思うわ」

 

 

確かに私は、SNSや療育の仕事をとおして、自分の経験が、想いが、誰かに伝わればいいと思っているし、すこしでも役に立てばいいと思っている。

 

でも、まさかそれを"素敵"と言ってもらえるなんて思いもしなかった。

 

何故なら本当に、自分に自信がないから。

 

 

そんな私へ向けて、心理士さんがある言葉をノートに書いてくれた。

 

「なぎさんの素敵なところ。

自分の日常が大変な事があったり、苦手な事であふれていても  それでもなお、人の役に立ちたい、励ましたい、支えられる人間でありたい、と奮闘しているところ」

 

 

嬉しかった。

 

 

そしてこの言葉を見て、私は思った。

 

すこしずつ、ほんのすこしずつでいいから、自信をもっていこうかな、と。

 

そしたらいつか、胸を張って生きることが出来る日がきっとくると思うから。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━ここまで読んで下さってありがとうございました。