のんびりルーム~軽度知的障害の私~

20歳で知的障害が判明した私のおはなし。

私と、療育。

もともと子どもが好きだった私。

就労移行支援センターで就活をするにあたり、保育園での保育補助の仕事を目指していた。

 

そのために、保育の勉強をした。

 

その勉強をするなかで、特に興味を持ったのが"障害児保育"と"病児保育"だった。

 

「いつか、この分野で働きたい」

そう、思った。

 

 

しかし、そう上手くは行かなかった。

 

無資格、未経験、障害と精神疾患もち。

 

そんな私を採用する保育園はどこにも無かった。

 

 

諦めかけていた矢先。

相談に行ったハローワークで紹介されたのは、初めて耳にする場所の指導員の仕事だった。

 

放課後等児童デイサービス。

 

調べてみると、そこは障害をもつ子どもたちの学童のような場所で、療育をおこなっている所もあると知った。

 

 

私は20歳まで知的障害が分からなかった。

そのため療育を受けられず、結果強迫性障害という二次障害を発症した。

 

だから、誰よりも、子どもの頃受ける療育の大切さを分かっていた。

 

私にしか出来ない療育があるのではないか。

 

そう思って、紹介された放課後等児童デイサービスの指導員の仕事に応募した。

 

履歴書にも、自分のこの思いを素直に書いた。

 

 

結果は、採用。

 

指導員として働く事が出来た。

 

 

そこを退職したあと、休養期間を経て、別の放デイに就職した。

 

 

残念な事にそこでは人間関係に恵まれず、体調を崩し退職となったが、次も療育現場で働きたいと思っているし、これからも当事者の私だからこそ出来る療育をしていきたいと思っている。

 

 

 

最後に、私が療育を通じて子どもたちにいちばん伝えたい事。

 

それは、

 

「障害をもっている事で、悔しい思いやつらい思いもたくさんするけれど、それでも、一生懸命生きていれば必ず誰かが見ていてくれるから。そして、あなたにしか出来ない事が、きっとあるから」

 

 

 

──────────ここまで呼んで下さってありがとうございました。