のんびりルーム~軽度知的障害の私~

20歳で知的障害が判明した私のおはなし。

そんな日もあるさ。

「また、眠れない────」

 

これは夜中に‪私が友人に送った、LINE。

 

 

たまに訪れる、眠れない日。

この日もそうだった。

 

眠気が来ず、焦り、時間だけが過ぎていく。

 

 

そのうち夜明けが来て、外が明るくなり始めた頃。

 

眠れない事を相談した私に、友人はこう言った。

 

 

「そんな日もあるさ。365日もあるんだし。毎日上手くいくはずなんてないよ」

 

 

何気なく、言われた言葉。

 

でも、何故かものすごく、心が楽になった言葉だった。

 

そしてそれは、眠れない事だけではなく、私の日常の考え方すべてを楽にしたのだ────

 

 

 

毎日完璧を求めていた。

 

ちゃんと、やらなければ…

ちゃんと、頑張らなければ…と。

 

自分は人一倍頑張らないと、みんなと同じになれないから。

 

 

そしていつしか「頑張る」が私の口癖となり、同時に自分を苦しめていた。

 

そんな私を、友人のこの言葉が、楽にしてくれたのだ。

 

 

"完璧を求める自分"から、解放された瞬間だった。

 

 

だからこれからは、上手くいかなくても、失敗しても良い。

 

「頑張る」を口癖にするのを、やめよう。

 

 

そして、こう、呟こう。

 

 

「そんな日もあるさ」と。

 

 

 

 

────ここまで読んで下さってありがとうございました。